音が世界を繋ぐ~日本の霊性を音で届け、癒しと目覚めを~

日本的霊性

大学在学中より、多くのTV・ラジオのCM音楽制作に携わるほか、これまで数々のアーティストのレコーディングディレクター・プロデューサーとして仕事をしてこられた、音楽プロデューサーの中脇雅裕(なかわきまさひろ)さん。また同時に、音響・音楽療法の研究もすすめ、音が持つ可能性に関しての知見も深めておられます。
日本の音楽業界において、第一線で活躍を続けておられる中脇さんの新たなチャレンジ――それは、日本の霊性を“音楽”で世界に広めること。思いのとおりに世界へと動き出した中脇さんのストーリーをご紹介します。


中脇雅裕さん ~profile~
音楽プロデューサー・メンタルコーチ・ミュージック セラピスト・著述家。大学卒業後、財団法人ヤマハ音楽振興会にてポピュラー音楽指導ディレクターとして音楽教育法の研究および講師の研修を担当。その後、レコーディングディレクター・プロデューサーとして、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、坂本龍一など、数々のアーティストの音楽制作を手がける。


音楽と暮らす10代、20代を経て音楽プロデューサーに

-中脇さんは60歳を過ぎたいま、「日本の霊性を音で伝える」ことをミッションに掲げ、活動を始められました。そこに至るまでの中脇さんの半生を教えていただけますか。

中脇さん:子どもの頃から音楽が好きでしたね。小学2年生の時にテレビで「グレンミラー物語」というジャズの映画をたまたま観たのですが、その映画に感動してしまいジャズが好きになりました。
それからは家ではいつもラジオでジャズを聴いていましたね。

レコード屋さんに行くときも、友だちはピンクレディやキャンディーズ、アリス目当てですが、私だけジャズ(笑)。洋楽かぶれでした。

その後、中学3年生のとき、親にギターをねだって何とか買ってもらいました。
そして、しばらくは独学で学び、高校に入ってからヤマハ音楽教室でギターを習うようになりました。
大学では軽音学部に入り、バンドも組んでいました。それなりに弾けるので重宝がられ、よくパーティに呼ばれて演奏していましたね。また、ヤマハでギターを教えるなど、忙しくしていました。

-大学時代から音楽の仕事に通じておられたのですか。

中脇さん:はい、結構稼いでいましたよ(笑)。大学卒業後は地元・名古屋のヤマハで音楽教育の仕事に就き、20代で重要なポジションを任されるなど順風満帆でした。
その後、音楽プロデューサーの先輩に「素質がある」と誘われて何もわからないまま東京へ行き、プロデューサー、ディレクターになりました。30歳くらいのときです。

-さらっとおっしゃいましたが、音楽プロデューサー・ディレクターは簡単になれる職業じゃないですよね。どんなお仕事なのでしょうか。

中脇さん:楽曲のアレンジやメロディー、歌詞をミュージシャンと一緒に作ったり、どう歌うかなど歌唱指導するのはディレクターの仕事で、コンセプトメイクやアーティストのイメージづくり、そして売り出し方など、音楽活動全体をどうビジネスに落とし込むかを考えるのがプロデューサーの仕事です。

期待されて始めたプロデューサー業でしたが、自分が手がけた最初のアーティストがまったく売れない。売れないとボロクソいわれる……元々メンタルが強い私でしたが、会社に行くのがさすがにイヤになりましたね。
それでも「作っている音楽はいいから」と評価してくれる上司もいましたので続けていると、2年くらいしてある新人をまかされました。そして、そのデビュー曲が大ヒットしたんです。

その後は波に乗り、ゲド戦記やPerfume(パフューム)、きゃりーぱみゅぱみゅ、坂本龍一さんなど、数多くのアーティストの方々と一緒に仕事をしてきました。

人生の転機と出会い

-音楽業界で成功を収められ、いまもなお活躍中の中脇さんですが、世界中に日本の霊性を発信することを決意されました。音楽業界と日本の霊性、違う世界のように感じますが、何かきっかけがおありだったのですか?

中脇さん:ヤマハには45歳近くまでお世話になりました。
その後はある会社の役員をしていたのですが、さまざまなトラブルが重なったり、またJ-Popをプロデュースするモチベーションが保てなくなったこともあり、心機一転、アメリカでも活動しようとLAで会社を立ち上げました。

そのときはまだ、全く日本の霊性のことなど考えてもおらず、漠然と、日本の音楽でグラミー(※)をとりたいなぁと思っていたんですよ(笑)。

※グラミー:アメリカでザ・レコーディング・アカデミーが主催する音楽賞

-グラミー賞ですか!一見、まったく違う世界のように感じますが。

アメリカに行き、ミュージシャンの友人に「グラミーをとりたい」という話をするといろいろと話が繋がり、グラミーの受賞経験のあるプロデューサーに会わせてあげるよ、という流れになりまして。
指定された場所に行くと、ジュリーという女性がいたんです。

私、気功もできますので、まずはアイスブレイク的に彼女のエネルギーをととのえた後、「じつはグラミーをとりたいと思っているんです。どうしたら取れますか?」と言ったところ、「そんな簡単な話じゃない!」とすごく怒られまして。

「あなたはヒーラーでもあるんでしょう?それなら、日本の精神性を世界に伝えなさい。日本のスピリチュアリティを持った音楽で地球の霊性を上げるのよ」と。

-そんな流れがあったのですか。ジュリーさんの言葉に何かを感じられたのですか。

中脇さん:それを言われたのが2018年くらいで。最初は「この人は何を言ってるんだ、意味がわからない」と思っていたのですが、なぜかずっとその言葉が残っていたんです。
「地球の霊性?日本の精神性って何だろう?」と、ちゃんと勉強しようと思うようになりました。
それまでは、日本の霊性というものにはほとんど興味がなかったものですから。

-そうだったのですか。ジュリーさんの一言で中脇さんの世界が変わったのですね。

中脇さん:そうですね。その後も毎年ロスアンゼルスに行き、その都度ジュリーからメッセージをもらいました。
そうこうしていると私の意識も変わってきたのか「地球の霊性を上げる」ことに繋がる出会いがどんどん増えてきまして。
その中でも、禅宗のお寺、そして伊勢神宮との出会いはとても大きいです。

-禅と神道に何を感じられましたか。

中脇さん:神道では「あらゆるものに神が宿る、すべてが神である」といいますね。
一方で、禅は「自分の中の仏」を見つけていく。
神道も禅も、知れば知るほど結局は自分なんだな、自分の中に宇宙があるんだなと思うようになりました。

日本の霊性を“音”で世界に広める

-中脇さんは、禅と音楽を融合させたメディテーションイベントを開催されていますね。

中脇さん:三重県津市の禅宗の寺院「四天王寺」の倉島隆行住職とご縁をいただき、禅と音楽のコラボレーション「禅脳」というプロジェクトをスタートさせました。
すると、驚くことにすぐ、2023年6月にはロスアンゼルスにある外務省の外郭団体主催で、ロスにてサウンドメディテーションイベントを開催できました。
このイベントは国連日本政府代表部の後援をいただきニューヨークでも開催し、高い評価をいただくことができたのです。

-「音で日本の霊性を世界に広める」と決めたら、現実が動いた!

中脇さん:そうですね。2019年に、PerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどのJ-Popの仕事からは離れました。今は彼女たちの遠い親戚のおじさんのような気分で見守っています(笑)。
と同時に、海外とのご縁が繋がり、先ほどのイベントのように外務省関連の団体や国連日本政府代表部がバックアップしてくださったり、海外のスピリチュアルなアーティストからプロデュースを依頼されたり。
J-Popをやっているときにこんなことはなかったです。

ジュリーに言われた宿題、「地球の霊性を上げる」。
私は、音・音楽で日本の霊性を世界に広めたいと思っています。
音はデータ的に軽いので自分の会社からでも世界に配信できます。
を、136カ国の人がSpotifyやYoutubeなどで聴いてくれたら、60億人くらいには届く可能性があります。

伊勢の杜のハイパーソニック・サウンド(超高周波の音)を活用した音楽

-弊社では、「日本の霊性を高めて、自然とともに生きていきたい」という想いのもと、伊勢神宮 吉川竜実先生とともに縄文意識で生きる大切さを「バンクシア 未来創造コミュニティ」で発信しています。
そんな中、中脇さんと出会い、「日本の霊性を音で広める」という中脇さんの想いが伊勢神宮と繋がりました。まさにシンクロニシティ(偶然の一致)を感じます。

中脇さん:本当ですね。
御社、そして伊勢神宮と出合ったことで、この数年おもいを巡らせていた【日本の霊性を世界に広める】ことを最高の形で叶えられるのではないか、とワクワクすると同時に、いま私が一番やらなければいけないことだと感じています。

伊勢神宮 吉川竜実先生(写真左)と中脇雅裕さん(写真右)。

-なぜそのように思われるのですか。

中脇さん:いま、世界中で起こっている未曾有の災害や国同士の争いで、人々は多くの不安を抱え、心の平安を求めています。
いまこそ、音楽で世界を変えられるはずだと。
これまでの経験と築き上げてきたスキルを世界平和のために使いたい。
そしてそれは、音楽で日本の霊性を伝えていくことだ!と直感したからです。

また、ここ数年、音響・音楽療法の研究も進めてきました。
音楽療法の手法のひとつに、超高周波を利用して心身全体の働きを高める「ハイパーソニックエフェクト」(※)があります。

鳥のさえずり、川のせせらぎ、風の音、木々のざわめきなどの自然音には、聴覚では感じ得ない高周波の音(ハイパーソニック・サウンド)が多く含まれていて、まさに、ストレスの軽減や免疫力アップなど、心身によい影響を与えてくれることが解明されているのですよ。

そんな自然界の高周波の音を、霊性の高い伊勢神宮の杜から発信することで世界が癒され、人々が元気になる――そんな音楽をつくり、世界に発信していきたいと思っています。

※ハイパーソニックエフェクト・・・超高周波が脳深部を劇的に活性化させることを通じて、心身全体のはたらきを高める現象。脳科学者の大橋力(おおはしつとむ)博士によって発見され、国際的にも注目されている。

-伊勢神宮のおごそかで清らかな雰囲気の中、どこからともなく聞こえる自然の音を、音楽と一緒に世界へと発信できるなんて、素晴らしいですね!

中脇さん:御社、そして伊勢神宮のご配慮のもと、普通は入れない真夜中の内宮で、春夏秋冬の自然音を録音させていただきました。この貴重な音源を、私のできる最高の形で発信していきたい。

長年、エンタメの世界で生きてきましたから、得意分野であるエンタメで日本の霊性を世界に広めたいと思っています。アートやエンタメの力は強い、国境をも越えますからね。
これまで学んできたことをこれからどうやって使っていくかを、日々模索しています。

-中脇さんの人生をゲームで捉えると、これまでエンタメ業界で手に入れてこられたさまざまな“武器(技術や人脈、マネージメント能力など)を、「日本の霊性を音で世界に広める」という魂の仕事に役立てて、これから実現させていく――そんなイメージが湧いてきました。

中脇さん:そうですね。そして、もう私も60歳ですので、若い人に繋いでいきたい。
いま、そんなコミュニティを作りたいと思っています。同じ想いで一緒に動ける同士で集い、共有できる場があるといいですよね。

-本当ですね。きっと、中脇さんと同じ想いの方はたくさんいらっしゃると思いますので、想いを形にしていけるコミュニティがあれば、シェアしながらより深めていけますね。
先日、中脇さんが主催された【Find Your Zen〜これからのメディテーション「禅脳」体験〜】に参加させていただきましたが、若い方がたくさん参加され、皆さんがその場で何かを感じ、ご自身の中で深めておられたのがとても印象的でした。中脇さんがおっしゃる「エンタメで日本の霊性を世界に広める」に新しい可能性を感じました☆

中脇さん:ありがとうございます。ご縁をいただいた伊勢神宮の杜の自然音と音響療法、そして音楽を融合させたヒーリングミュージックの制作やイベントなど、これから精力的に活動していこうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

-こちらこそ、これからもさまざまな形でご一緒させていただけること、楽しみにしています。この度は、貴重なお話をありがとうございました!

トータルヘルスデザインの「日本の霊性を高めて、自然とともに生きていきたい」という想いと、中脇雅裕さんの「日本の霊性を広めたい」という想い、そして伊勢神宮の吉川竜実先生の「“いま、ここ”を生ききる縄文意識を伝えたい」という想い。
これらの3つの想いが重なって始まる新しいプロジェクト、【美習慣ラボ】で随時お伝えしてまいります。

<written by 美習慣パートナーyoko(2024.6)>

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