1.環境・地球・人にやさしいお茶を目指して~『ねじめびわ茶』誕生ストーリー~

食・健康食品

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発売以来、大好きなお茶『ねじめびわ茶』。
春・秋・冬はホットで、夏は冷やして、いつでも飲めるよう家に常備しています。
健康茶といえば少々味にクセがあるものが多いなか、このお茶は美味しくて飲みやすい。それでいて私たちの美と健康を支えてくれるなんて、ありがた過ぎます♪
びわの葉っぱだけなのに、どうしてこんなにクセのない美味しいお茶に仕上がるのだろうと、最初は本当に不思議でした。
つくられたのは、奈良県十津川村(とつかわむら)出身の玉置博祥(たまきひろよし)社長。
「これからの時代は、風土に合った食材や食文化を大切にし、地域環境と人に優しいことが重要だ」
という熱い想いを持ち、それまでご縁のなかった鹿児島県南大隅町根占(みなみおおすみちょうねじめ)で『ねじめびわ茶』を開発されました。
なぜ南大隅町だったのか、なぜびわの葉のお茶だったのか――。玉置社長のお話をご紹介いたします。
<written by 美習慣パートナーyoko(2023.11)>


農業法人 十津川農場 玉置 博祥氏 ~profile~
1940年、奈良県十津川村出身。東京の大学を卒業後、繊維メーカーや出版社に勤務。福岡で繊維関係の会社役員を経て1985年に独立。「十津川株式会社」を設立後、21世紀を迎えるにあたり、新しい時代に社会貢献できる会社を新設したいと1999年に「農業生産法人有限会社十津川農場」を創立。
2015年、客人をもてなす交流施設「天空庵」を農場敷地内に造り、その2階に管理人と称し、びわの木に囲まれて住んでいる。
10年ほど前、ふと思い立って書道に目覚めて以来、無手勝流で続けている。毎朝起きると、顔を洗うより先に、「運気到来 一日が一生 感謝の心で」と書いている。「調子が良いときは、筆の伸びが良い」と、日々の健康のバロメーターとしている。
2021年から南大隅町商工会会長に選ばれて、日々地域とともに、地域の発展に努めている。


地球環境と人にやさしいお茶をつくりたい

-長年お世話になっていた方が「自分がずっと愛飲し、生活にも活用している素晴らしいお茶があるから、ぜひご紹介したい。『ねじめびわ茶』という健康茶なんですが、とにかく美味しくて体にいいんですよ」と興奮気味に教えてくださったのが、十津川農場 玉置博祥(たまきひろよし)社長とのご縁の始まりでした。

鹿児島県南大隅町根占でつくられる『ねじめびわ茶』ということで、てっきり、根占ご出身だと思っていたのですが、お生まれは奈良県の十津川村と聞いたときは驚きました。
奈良県ご出身の玉置社長が、なぜ九州最南端の鹿児島県南大隅町を選ばれたのでしょうか?

玉置社長:1999年(平成11年)に南大隅町で農業生産法人 十津川農場を始めるまで、アパレル業界や大手出版社で働いていました。

サラリーマンのときは、ひとつのプロジェクトを手がけて成し遂げると次のステージに挑戦するという感じで、これまでさまざまな分野で経験を積んできました。
その後、福岡県桂川町(けいせんちょう)でアパレル製品の受注生産会社を起業したんですよ。45歳の時です。

-サラリーマン時代からの玉置社長のご経験や知恵が集結した事業ですね。順調でしたか?

玉置社長:いえいえ。一筋縄ではいかないですよ。いろんなことがありました。

時代の波もあり、国内のアパレルメーカーが製造拠点を海外に移転し出すと我が社も受注が減りましてね、ピンチですよ。

「このままでは会社が潰れる」ということで、新規事業のヒントを求めて、車で九州各地の視察を始めたのです。
福岡県から出発して南へと走り、鹿児島県南大隅町根占でびわの葉に出合ったのが、『ねじめびわ茶』のはじまりです。

-そうなのですか。アパレル業界からびわの葉のお茶とは、まったく畑違いの業種ですね。
びわの葉のお茶をつくろうと思われたきっかけは何だったのでしょうか。

玉置社長:ちょうど20世紀と21世紀の狭間で、大量生産、大量消費の時代でしたね。
生産者は、まっすぐに伸びた見た目の美しいきゅうりやなすびの大量生産、大量販売を求められますので、虫がつかないように、腐らないようにと消毒して出荷します。
また、おやつも添加物が多く、やたらと甘くてね。自然ではないんですよね。

私はその頃から、見た目や効率を重視したことの弊害が出てきたように感じていました。

さまざまな不調を抱える人も増えてきましたし、子どもまでもが糖のとり過ぎによる不調に悩まされている。
少し歩けば自動販売機があり、甘いドリンクが手に入りますからね。

このままではダメだ、私たちの体は食べたものでつくられるのですから。

そしてそのとき、

これからの21世紀はスローフードの時代がやってくる。
地産地消が大事であり、地球環境と人に優しい商品が必要だ。

と、強く思い至ったのです。

不要と捨てられていたびわの葉が
健康へと導くと確信

-そのような時代背景のなか、南大隅町根占でびわの葉に出合われたのですね。

玉置社長:鹿児島県南大隈町根占(ねじめ)は、全国でも有数のびわの産地なんですよ。

びわといえば、古くは仏教経典で「びわの木は王様の木、びわの葉は無憂扇(むゆうせん・心身を和らげて憂いをなくす扇〈葉〉)」とされるほど、とても貴重なもの。

中国では古くからびわの葉は漢方の生薬として使われてきましたし、昔、根占では、不調を抱えた女性はびわの葉を煎じて飲んでいたと、地元の方からも聞いていました。

-「びわはお医者さん要らず」という古くからの言い伝えがありますよね。昔、近所の方にびわの葉っぱをもらって、自分で刻んで不調のあるところに貼り付けていたことを思い出しました。
「おばあちゃんの知恵」みたいな感じでしたが、その後スーッと良くなり驚いたことがあります。

玉置社長:そうです。びわは古くから、先人が「暮らしの知恵」として役立てていた大切な植物だったのです。

ところが、びわ農家さんでびわの葉は使いようがないのでゴミになっているというではありませんか。

大地の恵みを存分に吸収して育つ自然からの贈り物であるびわの葉っぱがゴミにされてしまうなんて、あまりにもったいない。

ここは緑が多く空気もおいしい。太陽、海、山・・・自然の宝庫。
そして何よりも、住民のみなさんが大らかで素直な方ばかりです。
そんな、あたたかくて素晴らしい場所で育つびわの木は生命のエネルギーに溢れているに違いない。

その葉っぱを原料にしたお茶を毎日飲むことは、誰でもできる健康法です。

「びわの葉で、これからの時代を健康へと導くお茶をつくろう!」

そう直感で思いました。

そこで、昔、仕事の関係で何度か顔を合わせたことのある方に根占をご案内いただき、ここだ!という場所を見つけました。
と同時に、地元で協力者となる方までご紹介いただきました。

この場所に小さな工場を建て、農家さんからびわの葉を買い取り、お茶を開発する。
焼却処分されているびわの葉が売り物になるのですから、農家さんも収入が増えます。
南大隅町は高齢化、過疎化で人口の減少が問題となっていますが、事業が軌道に乗れば、地域の人たちを雇用することもできるじゃないですか。

こうして、鹿児島県南大隅町根占の地で、

「不要とされるびわの葉っぱを有効活用して生産から加工・販売までを手がける6次産業化し、雇用を創出して地域活性化する――地球環境と人に優しい商品をつくる」

という新たな目標を掲げました。58歳のときです。

地道にコツコツ。
地元に愛されるお茶に

-すごい!世間ではそろそろ定年を考え出す年齢に、新しいことを始められたのですね。そのときの地元の方の反応はいかがでしたか?

玉置社長:地元の方にびわの葉をお茶にして販売したいという話をしたとき、はじめは「この人は何を言っているんだ」と目を丸くされていました。福岡にいる会社の幹部たちも新規事業には猛反対でした。

それでも、サラリーマンを辞めたときの「世のため、人のためになることで事業を始める」という決意と信念から自分の直感だけを信じ、びわの葉のお茶で勝負に出ようと決めたのです。

-そうなのですね。いよいよ、玉置社長の新たなステージが始まったのですね。

玉置社長:はい。実際に決意したものの、南大隅町で十津川農場を始めた当初は、この町の人からは「一年も持たないよ。びわの葉をお茶にしても誰も買わないよ」と相手にされませんでした。

いまでこそ、巷にはさまざまな健康茶が溢れていますが、当時はまだあまり世間では出回っていませんでしたから。

それでも、根占の町をたくさんの方に知ってもらうために、『ねじめびわ茶』と地名をお茶の名称に入れて地道に活動を続けてきました。

『ねじめびわ茶』は、必ずこれからの時代に必要なお茶になると信じていましたから。

-玉置社長のお話をうかがっていると、人を大切にされているんだなと感じます。
最初、地元の方は否定的だったとの事ですが、いまは南大隅町に『ねじめびわ茶』が浸透していますね。昨日宿泊したホテルの売店にも並んでいて、嬉しくなりました。

玉置社長:おかげさまで、いまは地元でもたくさんのお店で販売していただいています。
地道にコツコツやるべきことをしてきただけですが、じわじわと変わってきました。

やはり、地元の人に愛されることが大事。
ひとり、またひとりと、『ねじめびわ茶』のファンが増えていったんですよ。

自分のルーツを大事にして、いまを生きる

-直感と信念が玉置社長を南大隅町へと導き、『ねじめびわ茶』が誕生したのですね。
これまで、たくさんのご苦労がおありだったと思うのですが、天が味方したのかな、と感じました。と言いますのも、玉置社長は奈良県十津川村のご出身で、玉置神社の末裔のおひとりだとうかがっています。
玉置神社は日本最古の神社といわれ、大地創造のエネルギーを求めて全国から参拝客が来られる由緒ある神社。そのルーツを受け継いでおられるのだとか。

玉置社長:そうですね。
親戚身内が玉置神社の歴代の総代をしていて、子どもの頃、私が神社に行くとあたたかく迎えてもらい嬉しかったですよ。

十津川村で玉置神社の末裔のひとりとして生まれたという自分のルーツは、いまも大事にしています。

-社長が天命をしっかり、地に足つけて生きておられるから、守られ、導かれているのですね。

玉置社長:言われてみれば、これまであり得ないタイミングで状況が好転したり危機から免れたことがありました。
自分の意志や範疇で変えられないことが好転するということは、神仏に守られていたんでしょうね。では、何に守られているのだろう?と考えると、やはり自分のルーツは玉置神社だなと。

現在も毎年、玉置神社と伊勢神宮をセットにしてお詣りに行き、生かされていることへの感謝の気持ちを伝えています。

-鹿児島県南大隅町根占でつくられた農業生産法人 十津川農場には、郷里への感謝と愛、そして南大隅町の町おこしという地域を創生する気持ちが込められているのですね。

玉置社長:会社というのは、誕生すると栄えるか衰退するかの2つしかない、そう考えています。

会社名に十津川を入れることで、郷土に迷惑をかけない会社をつくる、という自分へのいましめも込めました。
絶対会社を潰してはいけない、十津川村に迷惑がかかりますからね。

十津川農場のマークも、玉置神社の州浜の御紋を使わせてもらっています。

しあわせづくりが仕事

-これまでのお話をうかがっていますと、『ねじめびわ茶』を通して皆を繋ぐ仕事、仲間づくりをされているように感じました。

玉置社長:会社が大変な時期もありましたが、いつも人に助けられてここまできました。
一人で頑張っても1馬力に過ぎない、企業は多馬力でないと運営できませんから。

スタッフ皆がいままで通り、世のため人のために、真心込めて『ねじめびわ茶』を伝承してくれたら大きな輪になるでしょう。

私はね、本当のところ商売人ではない。
事業をおこし、関わる皆がしあわせになるためのきっかけをつくることが自分の仕事だと思っています。

-だから、スタッフの方も皆さん笑顔でついてこられているのですね。
工場を見学させていただいたときの皆さんの真剣な姿と、目が合ったときの笑顔が本当に素敵で、このようなスタッフの方が働く会社のお茶だから、たくさんの方に愛されるんだなと感じました。

玉置社長:ありがとうございます。そういっていただけると嬉しいです。

企業の姿勢、在り方はもちろんですが、やっぱり商品が愛されるためには美味しくなくてはね。
手前味噌で恐縮ですが、『ねじめびわ茶』は美味しいですよ。
最初、家でひとりで試作品をつくっていたときは、アクは強いし雑味は出るしで、まずかったですけれど(笑)、改良に改良を重ねていまの味になりました。

びわの葉の優れた点を余すことなく引き出しつつ、美味しいお茶が完成したのです。

『ねじめびわ茶』の特長 12ヶ条
1.ノンカフェイン・無香料・無着色。
2.カロリーゼロ(『ねじめびわ茶』抽出時)。
3.原料は100%鹿児島産のフレッシュなびわ葉。
4.製法特許(第6480625号)取得。
5.手間ひま、愛情をかけて、スローライフな南大隅町根占の自社農場で製造。
6.JFS・B規格(国内HACCP)に準じた安全衛生管理の実施。
7.残留農薬(276項目)・放射能(5ベクレル/kg末満)・アミグダリン、すべて不検出。
8.鹿児島大学との共同研究で成果を報告(共有特許 第4974116号)
9.九州大学との共同研究をスタート。
10ポリフェノール3.5倍に増加(生葉との比較)。※総ポリフェノール量は、100g中に303mg。
11.「芳ばしくてスッキリおいしい」と評判。お料理もスッキリ仕上げに♪
12.まもなく創業25周年、びわ茶市場でトップに成長。

-ぜひ、次回はそのあたりを教えていただけましたら嬉しいです。

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