冷え対策! 生活を見直して、ぽかぽか体質になる!
冷え、感じていませんか?
「冷えは万病のもと」
「冷えとり」
「冷え性」
「冷え対策」
などなど、「冷え」に関するキーワードをあちこちで見聞きします。
少し前までは、女性特有の悩みのようでしたが、近ごろは男性にも多く、冷えは、もはや性別や年齢を問わず、現代人が抱える悩みのひとつとなっています。
この機会に生活習慣を見直してぽかぽか体質を目指しませんか?
「冷え」とは?
あなたの体、冷えていませんか?
早速ですが、体が冷えているかどうか、チェックしてみてください。
【チェック1】自分の耳を折ってみてください。
→もしも、飛び上がるような痛みを感じるなら、末端の毛細血管まで血が巡っていない状態なので、体が冷えている可能性があります。
【チェック2】 朝、起床時に脇の下に手のひらを挟み込み、次にその手をお腹の上に置いてみてください。
→脇の下よりもお腹の方が冷たいと感じたら、体は冷えていると考えられます。
冷えの原因
「冷え」は、寒い季節だけのトラブルのようですが、実は季節を問わず起こる不調です。
(冬に寒く感じるのは、正常な皮膚の感覚です^-^ホッ)
冷えの原因として、
・薄着や締め付けなど、季節や体型に合わない衣類
・筋肉量の減少
・(筋肉の)運動不足
・精神的なストレス
・体のゆがみや悪い姿勢
などが考えられます。
これらは、体を緊張させ、血管が収縮して血のめぐりが悪くなる原因になります。血のめぐりが悪くなると、体の隅々に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなり、老廃物や水分の排出もうまくいかなくなってしまいます。こうやって、体は冷えてしまうのです。
最近は、体温の低い人が増えていますが、こちらも同じことが言えます。
快適な暮らしが冷えのもと?!
私たちの生活は、年々便利になり、一年中快適に過ごせるようになりました。
夏は涼しく、冬は温かく。
夏、ノースリーブに素足で、クーラーのきいた涼しい(寒いときもある💦)部屋で過ごしたり、冬は暖房のきいた部屋でぬくぬくと過ごし、気づかぬうちに汗をかいて体を冷やしたり・・・
現代人は、暑い日も寒い日も冷えてしまいがちです。
環境上、どうしても冷えてしまうのです。
また、快適な環境で過ごしていると、外気と室内の温度の差にうまく体がついていかなくなります。自分で体温をうまく調節できない、つまり自律神経のバランスが乱れてしまうのです。
衣類による締め付けも、めぐりが悪くなる原因になります。
下着の締め付けや体格に合わない洋服は、皮膚を圧迫したりや筋肉がねじれたりして、めぐりを滞らせる原因になります。
現代人は運動不足
体熱の3~4割は筋肉の発熱によるものです。
十分な運動をしていると、体のすみずみまで血液が送られ、めぐりもよくなります。
現代は、都会は交通の便が良く、郊外では車が足代わりとなり、残念ながら私たちは運動不足になりがちです。日々の生活も便利な家電のおかげで、自分の手足を使って作業することがとても少なくなりました。
快適に暮らせるようになった反面、体温が低い人や慢性的な冷えに悩む人が増えました。
ストレスで冷える?!
人は誰でも、何かしらのストレスを感じながら生きています。適度なストレスは、新たな気づきやステップアップのチャンスになり、人生をより豊かなものにしてくれます。
ところが、過度なストレスは、心身を緊張させるため、めぐりが悪くなり、体が冷えやすくなります。心も体も変調をきたしてしまいます。
心理的なストレスにより自律神経のバランスが乱れ、緊張状態が続くと、全身の血管が収縮し、血のめぐりが悪くなります。その結果、体は冷えてしまうのです。
体のゆがみは冷えるもと
体がゆがんでいると、血管がよじれたり圧迫されたりして血液が流れにくくなります。
体温は、血液の流れによって維持されているため、血流が滞ると体温が下がってしまいます。冷えは、普段の姿勢や動きのクセによっても起こるのです。
体のゆがみを正しく直して、ゆがんだり絡んだりしている血管を正しい位置に戻し、血流がスムーズになると、冷えていたところが温まり、体全体の体温も上昇します。
姿勢や体のゆがみから起こる冷えは、正すことで、解消していきます。
生活を見直して、体を温める
冷えは、生活習慣を変えていくことである程度改善が望めます。
一時的な生活習慣の見直しではなくて、冷える生活を根本的にあらためて、ぽかぽか生活を継続していきましょう。
食生活を見直し 食べ過ぎ、冷たいものの取りすぎに注意!
食べ過ぎると、血液が消化器官に集まるため、ほかの組織に十分に血液が行き渡らなくなり、冷えを助長してしまいます。
体を冷やさないために、食べ過ぎには気をつけたいですね。
今は、真夏の暑い時期も室内はクーラーがきいて、涼しく過ごせるようになりました。そのうえ、冷たい飲み物や食べ物ばかりとっていると、体はますます冷えてしまいます。
寒い季節、室内は暖房がよくきき、乾燥でのどが渇いているからといって、冷たいものを取りすぎると、やっぱり体は冷えてしまいます。
冷たいものの取りすぎに気をつけましょう。
その季節にとれた旬のものを食べるようにしましょう。
旬の食材は、私たちの体に必要なものを与えてくれます。アスパラガスやふきのとうなど、苦みのある春の食材は、寒い冬、ゆっくり過ごした体を目覚めさせてくれます。トマトやナス、キュウリなどの夏野菜は体の熱を冷ましてくれます。寒い季節が旬のゴボウや大根などの根菜類は、体を温める働きがあります。その季節に体が必要なものを食べましょう。
お風呂でゆっくり体を温める
湯船につかるのが面倒くさい、シャワーで十分、とお風呂に入らない人も、もしかしたらいるかもしれませんが、入浴は体を温めるのに一番効果的な方法です。
38~40度の熱くないお湯にゆっくりつかって、体を芯から温めましょう。
体を温めることは、冷えを取るだけでなく、リラックスさせる働きがあります。
先ほど、自律神経のバランスが崩れ緊張状態が続くと、体が冷えるとお伝えしました。
反対に、体を温めると、緊張がゆるみ、リラックス状態に導いてくれます。
入浴は、体を清潔に保ち、冷えをとり、心身をリラックスさせてくれます。
一度で三度おいしい入浴♪
活用しない手はありませんね(*’▽’)
姿勢、動作のクセを見直す
体、ゆがんでいませんか?
▢ 背もたれや壁など、いつも何かにもたれかかっている
▢ 立っているとき、片足に重心がかかっている
▢ 肘をつく、頬杖をつくことが多い
▢ デスクワークなどで前かがみの姿勢をとる
▢ ヒールが高い靴をよく履く
▢ 足を組む、腕を組むのがクセになっている
これらが当てはまる人は、もしかしたら体がゆがんでいるかもしれません。
体がゆがむと、血管がよじれたり、圧迫されたりして血液が流れにくくなります。
体温は、血液の流れによって維持されていますので、体がゆがんでいると、冷えにつながります。
また、ゆがみやねじれがひどくなると、体に負担がかかり、体調不良として表れることもありますので注意したいところです。
「姿勢が悪い」「体がゆがんでいるかも」と思う人は、立ち姿や歩き方を鏡や写真を撮って見てみることや、日常の動作(体勢)のクセなどを周りの人に尋ねてみるなどしてください。
客観的に自分の姿勢や動作を見るといいかもしれませんね。
けっして無理に姿勢を矯正しようとせず、またハードなこともせず、不自然な姿勢や体勢を整えることからはじめてください(*^-^*)
体の使い方のクセを見直すだけでも、めぐりがよくなり、ぽかぽか元気な体に一歩近づきますね♪
姿勢を正すと、だら~んと休んでいた筋肉が働き出しますので、筋力アップ(=体温アップ)も期待ができます。
まとめ
“冷え”と一言で言っても原因はさまざまですね。
私たちは、“冬は温かく、夏は涼しく過ごせる”ありがたい環境に恵まれています。
だからこそ、意識して冷え対策を取らないと、冷えはなかなか解消されにくいようです。
冷えない体づくりは、食事や運動はもちろん、ストレスの捉え方や体の使い方など、いろいろな方向からアプローチできます。
「これが原因かも」と思い当たることがあれば、ぜひ少しでも日常の過ごし方を変えてみてください。
心も体もぽかぽか温かく元気に過ごしていただけますように(^-^)
参考文献:「からだがスーッと楽になる全身ケア」室谷良子・川嶋明(メトロポリタンプレス)
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