環境と人に調和するプラスチック 『エンバランス』

「エコじゃない」とされていたプラスチックを、いのちを育み活性化させる道具へと進化させた『エンバランス』シリーズ。その開発にいたる裏側を、株式会社ホワイトマックス会長で開発者の増本 勝久さんにお聞きしました。

株式会社ホワイトマックス増本さん増本 勝久(ますもと かつひさ)さん(株式会社ホワイトマックス会長)
「日本から食中毒を無くす!」をモットーに、株式会社ホワイトマックス設立、現会長。業務用安全衛生用品を提供する中で、プラスチックの既成概念を覆す「エンバランス」加工を確立。「大阪ものづくり優良企業」41社に選ばれる。環境改善事業や農業にも注力し、循環のなかで「自然に学ぶ」謙虚さを味わっている。千島学説研究会、天の川を清流にする会代表、「食の安全と安心を科学する会」(東京大学)会員。

原点は日本古来の技術

―― 食品の鮮度保持、発酵促進、水活性化、健康サポートで大変ご好評いただいている『エンバランス』シリーズ。その開発には発酵微生物が関わっているそうですね。発酵に着目したのはどうしてですか?

増本 勝久さん(以下、増本さん) 『エンバランス』は、水熱反応といって、「水をうまく使いこなして、いいものをつくる」という日本古来の技術が基礎にあります。水の中に生息する微生物を、いかにコントロールして良いものをつくるかがポイントなんです。

「自然環境や人と調和したプラスチックをつくろう!」と決意した頃、「環境にいいし、気持ちもいいのよ!」と妻が家じゅうにEM菌(※)の液体を散布していたのがきっかけで、これを使うのはどうか? と思い至ったところから開発が始まりました。

※有用微生物群(Effective Microorganisms)
通称EM菌は、乳酸菌や酵母など人にも環境にもやさしい微生物たちの共生体。

―― 運命の出合いですね! すぐに形になったのですか?

増本さん 一筋縄ではいかなかったです。EMの生菌を原料に混ぜたところ、鮮度保持作用は最初から出ました。

ところが営業部長をしていた息子(現社長)が食品分析センターに持ち込んだところ、けんもほろろ。
「食品業界は、無菌状態を目指して完全に菌をなくす努力を重ねているのに、それを根底から覆すとは何事か!?」と。

当時、息子は研究開発のバックアップをしていましたから、しょっちゅう怒っていましたよ。「また余計なお金をつぎ込んで失敗か!」と(笑)。

生菌での試作からスタートしましたが、その後EM開発者の比嘉 照夫農学博士が「菌の生産物」を開発されたので、菌そのものを入れずに済むことになり、ようやく認可が下りたんです。

―― ご苦労があったのですね。現在「菌の生産物」は、生きている菌以上に脚光を浴びています。『エンバランス』は20年も前から導入されていたのですから、先見の明に優れておられることがよくわかります!

増本さん プラスチックの水熱反応としては事業経験に基づく勘がありましたが、私の学生時代の専攻は西洋史ですから基礎工学がまったくありませんでした。理論体系をしっかりつけたいと思っていたときに、のちにノーベル化学賞を受賞された野依良治先生の論文に出合ったんです。「これだ!」と直感して、すぐに直接お電話をしたところ、講演会に誘ってくださいました。参加した折にも「良いことはやり続けなさい」と力強く励ましていただいたことが嬉しかったですね。

―― 多くのご縁がつながって、『エンバランス』が形になっていったのですね。

増本さん その通りです。障害にぶつかって、もうやめようかと思うたびにさまざまな分野の方々に励ましていただきました。

特に研究分野に関しては、安価なプラスチックにわざわざお金を投じて改良研究している人などいませんから、すべてが手探り。野依先生もそれをよくご存じで、力になってくださいました。野依先生ご自身、もともと薬害の大変な問題を解消したいということで、人や環境に対する思いを原動力に研究をされておられたからかもしれません。話を聞いていただいては、激励の言葉をかけていただきました。

―― 環境問題から目をそらさずに、人の健康のこと、地球や次世代のことを真剣に取り組まれてきたお二人の気持ちが共鳴したのでしょうか。専門分野を持ち合って、既存の枠を越えて挑戦したからこそ『エンバランス』ができたんですね。

増本さん いざ製造となった時も、クビをかけて決断してくれた工場長が助けてくれました。私の方法は業界の人にしてみたら常識とは違うので、なかなか作ってくれる工場がありませんでした。それを「わかった。内緒だぞ!」と引き受けてくれたんです。それが一番初めの『チャック付袋』です。今では、業界トップの方々と多くのご縁ができましたが、それでも「増本さんの言っていることは、わからん(笑)」と言われます。あまりに微細な世界が関わっていることなので、作用の裏付けをとるのも大変なんです。

論より証拠の『エンバランス』植物は答えを知っている!

―― 以前、元・九州大学工学部の高尾 征治先生の本をお読みしたら、ビックリするような『エンバランス』の研究成果が書かれていました。

増本さん 『エンバランス容器』に入れる前後で、中身の元素量がどう変化するかを測定した研究ですね。鮮度保持という現象の裏側で起きていることを具体的に調べたものです。『エンバランス容器』に入れておくだけで、元素量が増減しました。生命にとって鮮度を保ちやすい「場」づくりが、元素のレベルで観測できたんです。よい結果が得られたので高尾先生と何度も学会発表をしましたが、「現代科学の常識に反する」から“まゆつば”と揶揄されてしまいました。

―― 錬金術のような出来事が実証されたわけですね。フランスの科学者ルイ・ケルブランが1960年代に「酵素やバクテリアの作用で“生物学的元素転換”が起こる」と発表(※)しましたが、当時も今でも、人はさまざまなものにとらわれて現実を否定することが多いので残念ですね。

※日本語訳は『自然の中の原子転換』(1963年桜沢如一訳・日本CI)等。

増本さん その点、しいたけや生肉での実験はわかりやすいですね。普通のポリ袋と『エンバランス』それぞれに保存した様子と、成分を測定したものです。

しいたけの保存実験豚肉の保存実験

普通のポリ袋で保存した肉は、酢酸・アセトン・2,3-ブタンジオールが大量に検出され、腐敗が進んでいるとわかります。

実験結果

―― 家中を『エンバランス』で揃えたくなってきました。数が多いほど、よい場ができそうです。

増本さん その答えを植物が出してくれました。『エンバランス』の技術を使うと場が整うので、そこで育てたものは通常のものに比べて生命力が強く、良いものができますから。同じニンニクでこれだけの差が出るんです。

―― 植物や発酵菌は正直ですね。農業でも活用できるとは。可能性が無限に広がります。

増本さん 実は、『エンバランス』技術を活用している会社もあります。ある業界最大手の掃除用具レンタル会社さんなのですが、返ってくるものを洗う工場で大量のヘドロが発生するそうです。強烈な悪臭を発すると困っておられて、相談に乗りました。『エンバランス』技術でヘドロが激減してニオイの問題も解決できたと喜んでくれていますよ。

―― 論より証拠。『エンバランス』は「使ったもの勝ち」だと思います!貴重なお話しをお聞きして、ますます『エンバランス』ファンになってしまいました。 本日はありがとうございました!

(文責:高木みのり)

コラム:日本文化だからこそ、生まれた素材です。

株式会社ホワイトマックス社長 増本 剛(ますもと たけし)さん

増本剛さん「人と環境に良いものを」と父母が邁進してきた『エンバランス』と関わる中で、縁あって人と人がつながって、本当にたくさんの方々に支えられてきました。日本の「むすひ(結び)」の文化の中でないと『エンバランス』は生まれてこなかったなと痛感しています。
出会った(合った)ものが、「違い」のために矛盾や対立を起こすのではなく、対立構造の中でもいいものがあったら、結びつけて新しいものをつくっていく。一体化するからこそ、生まれて進化する。私たち自身が世界の中で果たす役割も「むすひ」にあると感じます。そんな気持ちで両親の仕事を引き継いでいきたいと思っています。

おいしい!を味わうならコレ♪『エンバランス』容器シリーズ

「エンバランス」は劣化や老化、腐敗を遅らせる働きを持つプラスチックです。酸化を防ぐ作用の高いEM-Xを特殊技術(水熱化学)によりプラスチック素材に記憶させることで誕生しました。食品をイキイキさせたり、身につけると癒されてリラックスするなど、多くの方に喜ばれています。

実際に実験してみました!

チーム発酵「ホンマかいな!?」という皆さまに、この驚くべき作用について探るべく、チーム発酵が実験を行いました!詳しくはこちらからご覧くださいませ!

 

エンバランス容器で保存エンバランス容器シリーズの詳細はこちらから >>

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